点字図書館「明生会館」だより 令和７年12月号
点字図書館「めいせい会館」だより
令和7年12月号
ＣＤ版の階層はレベル1とレベル2です。
点字図書館「めいせい会館」
郵便番号 440-0874
愛知県豊橋市東松山町37番地
電話番号 0532-52-2614
受付時間 9時～17時（12時～13時は休憩時間のため、つながらないことがあります）
メールアドレス asv60960@siren.ocn.ne.jp
内容
村田のささやき
お知らせ
図書紹介
村田のささやき
瞬く間に過ぎた一年を振り返るこの頃。澄んだ冬の空気の中に、早くも新しい年の足音が聞こえ、心が少しずつ晴れやかになってきますね。
一年を無事に過ごせたことに感謝しながら、新しい年を迎える準備に心弾む日々ですね。
さて、年の瀬の楽しみといえば、大晦日にいただく年越し蕎麦が欠かせません。皆様は、この一杯に込められた昔ながらの縁起や願いをご存知でしょうか。
蕎麦は、単に美味しいだけでなく、来たる年への知恵が詰まった食べ物なのです。
① 長寿の願い。蕎麦は長く細く作られることから、「細く長く＝健康長寿・家運長命（かうんちょうめい）」の縁起を担いで食べられるようになりました。
② 厄を断ち切る。蕎麦は切れやすい食べ物です。この特性から、「今年一年の悪縁や厄を断ち切って、新年を迎えられますように」という意味が込められています。
③ 金運を上げる。昔、金細工師が散らばった金粉を集めるのに、蕎麦粉を練ったものを使ったそうです。
このことから、「懐にお金が集まってくる」という金運の縁起も担がれています。
④ 健康祈願。蕎麦は体に良い食べ物として知られています。
体内の毒素を排出してくれるとも信じられ、「新しい年を健康に迎える」ために年の終わりに食べられるようになりました。
これらの願いを胸に、温かいお蕎麦をすすりながら、来る年への希望を語り合うのもまた一興です。
この一年で積み重ねた温かい思い出を胸に、どうぞ寒さに負けず、光に満ちた健やかな新年をお迎えください。
来年もまた、皆様と笑顔あふれる一年となりますように。
お知らせ
１ 紹介されている図書のリクエストは、ご希望の媒体（点字又はデイジー）と番号（12の○○）をご連絡ください。
２ 製作希望の本がありましたら、明生会館までお知らせください。ただし点訳・音訳には時間がかかります。また、内容によっては、点訳・音訳できない場合もありますので、ご了承ください。
３ 明生会館では中日ドラゴンズファンのための雑誌月刊ドラゴンズのデイジー版を毎月上旬に発行しています。ご希望の方は明生会館までご連絡ください。その他の雑誌をお探しの場合は調べますので、ご連絡ください。
図書紹介
12月号の図書紹介は
点字図書は12の1から12の12まで
録音図書は12の13から12の30まで
◇点字図書
その あやこ いすのなか
12の1 曽野綾子 椅子の中 2冊
『椅子の中』、『長い暗い冬』、『海の庭』、『詩心(ししん)』という曽野綾子初期作品。それは、病みゆく現代を改めて照らし、絶望から希望への道程にある人に、生きる勇気をもたらす！
いちほ みち うたかたもざいく
12の2 一穂ミチ うたかたモザイク 4冊
どんな人にも、どんな日々にも、凸凹や濃淡、裏表はかならずあるから－。甘くてスパイシーで苦くてしょっぱい、人生の味わいを詰め込んだ作品集。「大阪の叔父さん」「前夜」など４編を加えて文庫化。
こんどう ふみえ さいごのもうふ
12の3 近藤史恵 さいごの毛布 5冊
犬の最期を飼い主の代わりに看取る「老犬ホーム」に勤めることになった智美(ともみ)。身勝手とも思える理由で犬を預ける飼い主たちの真実を目の当たりにした彼女は、犬たちの姿に自らの孤独を重ね…。
ほさか ゆうき りこーる
12の4 保坂祐希 リコール 8冊
自動車工場勤務のエンジニア・美希(みき)は、突然異動の辞令を受け、専務・谷原の秘書になる。経営陣が主力車種の事故原因を隠蔽していると疑った谷原は、美希に調査を依頼。社員たちの熱い想いが巨大組織を変えていき…。
おおたけ さとし れもんさわー
12の5 大竹聡 レモンサワー 2冊
ジローは若くして結婚し３人の娘に恵まれた。必死で働いた。娘３人が成人した今、ジローは酒場でふと思う。俺の人生はどんなだったのだろうか、と…。家族を通して昭和の風景と人情を描く、酒場エッセイの名手による処女小説。
かとう てつじ じっかぐらしのほーむず
12の6 加藤鉄児 実家暮らしのホームズ 4冊
資産家が開催した推理クイズ大会の予選で最高得点を叩き出した男性。彼の個人情報はすべてダミーで、大会後行方をくらませた。居場所を突き止められた彼は、資産家らを騙した代償に、「探偵」として働くことを要求されて…。
すなむら かいり たんさんすいといぬ
12の7 砂村かいり 炭酸水と犬 7冊
「もうひとり、彼女ができたんだ」。付き合って九年、同棲して四年。結婚間近と思っていた恋人・和佐(かずさ)からそう告げられた二十九歳の由麻(ゆま)。和佐は「由麻と別れたいわけではない」「ただ、もうひとり、どうしても付き合いたい人ができた」と言い出し、由麻は混乱する。怒って別れればよいのか、一時の過ちだと思って待てばよいのか、歪な関係を受け入れたらよいのか――愛していた日常はどうすれば戻って来るのか。恋の痛みが走る著者デビュー作、待望の文庫化。
おくだ ひでお こめんてーたー
12の8 奥田英朗 コメンテーター 4冊
ワイドショーに出演することになった精神科医・伊良部(いらぶ)とマユミ。放送事故寸前のコメントを連発するが、それは暴言か、はたまた金言か！？トンデモ精神科、復活！表題作など全５編を収録する。『オール讀物』掲載を書籍化。
しげまつ きよし かぞえきれないほしの、そのつぎのほし
12の9 重松清 かぞえきれない星の、その次の星 5冊
出張先から帰れなくなり、幼い娘と毎日画面越しに会話する父親。母を亡くし、新しいママと初めて迎えるお盆に戸惑う少年…。ままならない現実を生きる人たちのさみしさを、ちょっとフシギなやさしさで包み込む１１の物語。
しみず みちこ かにかまじんせいろん
12の10 清水ミチコ カニカマ人生論 3冊
飛騨高山で生まれた気の小さい少女は、永六輔、タモリらとのさまざまな出会いや経験を積み重ねて武道館に立つ－。主婦にして稀代(きたい)のエンターテイナー・清水ミチコの、カラッと笑えてなんだか沁みる自伝。
なかじま きょうこ むーんらいと・いん
12の11 中島京子 ムーンライト・イン 6冊
職を失い、自転車旅行をしていた栗田拓海(くりた たくみ)は、年季の入った一軒の建物を訪れた。そこには年齢も国籍もバラバラの４人の男女が、それぞれ事情を抱えて過ごしていた。拓海はフィリピン人女性と気の置けない仲になってゆくが…。
つちや けんじ いそがばころぶひび
12の12 土屋賢二 急がば転ぶ日々 3冊
コロナ禍にも負けず、世界戦争にも絶望せず、妻からの無視、教え子からの軽視にもめげず、笑いを絶やさないツチヤ教授。七転び八起きの日々を綴った、極上ユーモアエッセイ。『週刊文春』連載を文庫化。
◇デイジー図書
にしおか とくま みかんせい
12の13 西岡徳馬 未完成 7時間48分
芝居は人を真似ることの繰り返し。喜びも悲しみも、演技こそが深めてくれる－。齢７８歳、役者歴半世紀以上。無尽蔵のエネルギーでいつの時代も新しく、発展途上で生きる俳優・西岡徳馬がこれまでの人生を振り返る。
まきめ まなぶ しんぱん ざ・まんじがため
12の14 万城目学 新版 ザ・万字固め 7時間1分
ひょうたんを愛する「全日本愛瓢会（ぜんにほんあいひょうかい）」に入ってみたり、深夜にＰＳＰのカードと格闘したり…。「鴨川ホルモー」の万城目学が綴る、作家の日常＆奇想天外な世界。新たに５つのエッセイを加え再構成した新版。
まきめ まなぶ あのこときゅー
12の15 万城目学 あの子とＱ 11時間14分
普段は吸血鬼であることを意識せず過ごす高校生・嵐野弓子（あらしの ゆみこ）の前に、「Ｑ」と名乗るばけものが現れた。弓子が１７歳の誕生日を迎えるまでの１０日間、人間の血を吸わないか監視しに来たと言うが…。
ひらや よしき かしものやおようなぞときちょう 6 えぞうしとかくしがね
12の16 平谷美樹 貸し物屋お庸謎解き帖 (6) 絵草紙と隠金 5時間10分
江戸のレンタルショップ湊屋両国出店（みなとやりょうごくでだな）の主・お庸は、口は悪いが情に厚く、厄介事を丸く収めると評判の江戸娘。今日も事情を抱えたお客がやってきて…。お客が求める貸し物の陰に隠れた秘密を見抜いて、お庸が痛快に謎を捌く！
よこやま たつや かきおろしちょうへんじだいしょうせつ ばくまつばんぱくそうどう
12の17 横山起也 書き下ろし長篇時代小説 幕末万博騒動 5時間27分
１８６７年、通詞（つうじ）を生業としている朝（あさ）は、パリ万博に幕府だけでなく薩摩藩も出るという話を耳にする。万博は国でないとでられないはずなのに。一方、出品物の「長益（ながます）の茶碗」を巡る騒動が…。万博参加の裏側を描く。
なかしま ひさえ しんいちぜんめしやまるきゅう 2 とみとふぐ
12の18 中島久枝 新・一膳めし屋丸九 (2) 富とふぐ 5時間21分
一膳めし屋丸九の女将・お高と亭主の作太郎が住む家に、女が訪ねてきた。双鴎画塾（そうおがじゅく）で学んでいるというお桑は、作太郎に師事(しじ)したい、教授料は丸九で働いて払うと言い張る。困惑するお高をよそに、作太郎は引き受けてしまい…。
がらすまち はり いずものあやかしほてるにしゅうしょくします 17
12の19 硝子町玻璃 出雲のあやかしホテルに就職します (17) 6時間12分
世界の危機を救うべく、椿木冬緒（つばき ふゆお）は彼岸に向かう。一方、力を失い、妖怪の姿を見ることができなくなった時町見初（ときまち みそめ）は自分のすべきことについて思い悩んでいた。そこへ、椿木家の雪匡（ゆきまさ）と外峯（そとみね）がホテルを訪ねてきて…。
しょうじ ゆきや しょうせつかのあねと
12の20 小路幸也 小説家の姉と 5時間15分
小説家の姉に「一緒に住んでほしい」と頼まれた大学生の弟・朗人（あきと）。編集者や作家仲間とも交流し、疎遠だった幼なじみとも再び付き合うようになった朗人は、姉との同居の“真意”について考え始め…。
いはら ただまさ みかわぞうひょうこころえ 16 せきがはらじんぎ ちゅう
12の21 井原忠政 三河雑兵心得 (16) 関ケ原仁義 (中) 5時間57分
家康の危機を身を挺してかばい、九死に一生を得た茂兵衛。傷が癒えた頃、会津征討(あいづせいとう)の陣触れ(じんぶれ)が。その矢先、石田三成挙兵（いしだ みつなりきょへい）の報が舞いこむ。家康は北上を中止し三成を討つことを決意。茂兵衛は東海道を西へと奔る(はしる)…。
ひずき あおい みつめいはみだししんばんし 3 いがものはしる
12の22 氷月葵 密命はみだし新番士 (3) 伊賀者疾る 5時間5分
盗人から呉服屋の手代（てだい）を救った壱之介は、盗人退治の手助けをすることになるが、出奔(しゅっぽん)した呉服屋の息子が悪事に加担しているかもしれない疑いが浮上した。さらに市中に盗賊団が跋扈(ばっこ)し、伊賀者や隠密が放たれ、壱之介は…。
おおむら おおじろう なぜゆうめいじんがつぎつぎとしんでいるのか ころなわくちんあんぜんしんわのほうかい
12の23 大村大次郎 なぜ有名人が次々と死んでいるのか？ コロナ・ワクチン安全神話の崩壊 5時間33分
なぜ有名人の訃報（ふほう）が異常に多いのか？ コロナ・ワクチン被害や、政治家・官僚・製薬会社・ＷＨＯの無責任さを追求。コロナ・ワクチン被害が報じられない理由なども明らかにする。
わだ ひでき いしがおしえるながいきするぎゅうにゅうののみかた たんぱくしつをおいしくとってけんこうじゅみょうをのばす！
12の24 和田秀樹 医師が教える長生きする牛乳の飲み方 たんぱく質をおいしくとって健康寿命をのばす！ 3時間40分
たんぱく質を手軽にとれる牛乳は高齢者を低栄養から救い、免疫機能を高める！牛乳の健康効果やとり方のコツを豊富に紹介。牛乳の栄養価を最大限に生かした料理と、手軽に栄養不足を解消できるドリンクのレシピも掲載する。
はらだ まは もねのあしあと
12の25 原田マハ モネのあしあと 3時間6分
風景の一部を切り取る構図、筆跡を残す絵筆の使い方、モチーフの極端な抽象化…。見る者を絵に没入させる魔術をモネはいかに手に入れたのか。アート小説の旗手(きしゅ)がモネの人生と印象派の潮流を徹底解説する。
はしずめ だいさぶろう おもしろくてねむれなくなるえどしそう
12の26 橋爪大三郎 面白くて眠れなくなる江戸思想 5時間27分
あなたが江戸時代に生まれていたら、何を考え、何を残し、何に共感していただろう？徳川光圀(とくがわ みつくに)、林羅山(はやし らざん)、中江藤樹(なかえ とうじゅ)、契沖(けいちゅう)、伊藤仁斎(いとう じんさい)、荻生徂徠(おぎゅう そらい)、富永仲基(とみなが なかもと)、本居宣長(もとおり のりなが)、上田秋成(うえだ あきなり)ら１２人の事績(じせき)に学ぶ、江戸思想のワンダーランド。
あまの しょうこ せいめいのむすめ 2 しろぎつねひめ、こうきゅうにしゅうしょくする
12の27 天野頌子 晴明の娘 (2) 白狐姫、後宮に就職する 5時間20分
妖狐として生まれた安倍晴明の娘・煌子（あきこ）は、無類の美貌と妖力を持つ「白狐姫」の名で都に知られていた。ある日、帝直々に「薄幸の皇女(こうじょ)を警護せよ」という指名が！煌子は陰謀の渦巻く宮中で、主を守り抜くことができるのか！？
しめの なぎ とうみんぞくのすむあな
12の28 標野凪 冬眠族の棲む穴 3時間33分
日常の延長にある、ほんの少しだけ不思議な世界で繰り広げられるお話を、二十四節気に合わせて、季節を辿るようにゆったり楽しめるショートストーリーズ。『読楽』（どくらく）掲載に書下しを加えて書籍化。
くさの ひとし 「つたえる」ごくい おもいをことばにする３０のほうほう
12の29 草野仁 「伝える」極意 思いを言葉にする３０の方法 3時間44分
会話のプロはコミュニケーションの前、最中、後に何を考えているのか。相手の心をつかむ伝え方とは。伝えた後に実践したい習慣とは。５７年間の「伝える」仕事を通じて培った大切なことを、わかりやすく紹介する。
◇シネマ・デイジー
ろばーと・あるとまん かんとく えりおっと・ぐーるど しゅつえん ろんぐ・ぐっどばい
12の30 ロバート・アルトマン 監督 エリオット・グールド 出演 ロング・グッドバイ 1時間57分
ある朝、私立探偵フィリップ・マーロウは警察に身柄を拘束された。彼の友人 テリー・レノックスが妻を殺害し、逃亡―マーロウがそれを手助けしたと疑われてのことだった。厳しい尋問をだらだらとやりすごしていたマーロウだったが、思いがけず釈放されることに。聞けば、レノックスは妻殺しを自白する遺書を残し、自殺したのだという。釈然としない思いを抱えるマーロウ。そんな彼のもとに、失踪した人気作家ロジャー・ウェイドの行方を捜してほしいという依頼が。調査に乗り出したマーロウは、意外な事実に出くわし…。
以上で図書紹介を終わります。
お読みになりたい本があれば、めいせい会館までご連絡ください。上記以外の本でも結構です。
このたよりのテープ版、ＣＤ版は差し上げています。返却の必要はありません。ご自宅に保管してご活用ください。
次のような場合は、めいせい会館までお知らせください。
・市町村の合併や転居などで住所の変更があった場合。
また次のような場合は、愛知県広報広聴課までお知らせください。
・「点字広報あいち」の音声コード版をご希望の場合。
・中日、朝日、読売、毎日の各紙に毎月第1日曜日に掲載している「広報あいち」の音声コード版をご希望の場合。
愛知県広報広聴課の電話番号は052-954-6169です。
以上で点字図書館「めいせい会館」だより令和7年12月号を終わります。
