くるまえび (明生会館情報誌) 令和7年5月号(第67号) 点字図書館「明生会館」 郵便番号 440-0874 愛知県豊橋市東松山町37番地 電話番号 0532-52-2614 メールアドレス asv60960@siren.ocn.ne.jp 内容 つぶやき お知らせ トピックス サピエ図書館より新刊図書の紹介 図書の紹介 つぶやき いよいよ万博が始まりました。並ばない万博が売りだったようですが、そうでもなようです。そもそもチケットの購入方法がよく分からない、パビリオンによっては事前予約が必要だったり。トイレはデザイン性を重視した結果、動線がおかしい、個室の出入りが分かりにくいなどの問題が出ているようです。 会場のシンボルになる大屋根リングには誘導用の点字ブロックの不備があるように新聞に出ていました。そしてリング(円状)なだけに、視覚障害者には今自分がどこに居るのか分からなくなる、回廊の手すりに点字表示はなく、音声案内も聞こえてこないと書かれていました。実際は大屋根リングには点字ブロックがあり、点字ブロックには適宜QRコードがあり、専用アプリで読み取ることで現在位置や進む方向を知ることができるシステムを採用しているようです。 新聞記事だからと言って、全てを鵜呑みにしてはダメですね。 お知らせ 1 紹介されている図書のリクエストは、ご希望の媒体(点字/テープ/CD)と番号(5の○○)をご連絡ください。 2 「令和6年度 愛知県福祉ガイドブック」のデイジー版をご希望の方は明生会館までご連絡ください。 3 発送物は「テープからCDへ」などの変更が可能です。変更される場合は、明生会館までご連絡ください。CD版も返却の必要はありません。 4 明生会館では中日ドラゴンズファンのための雑誌、月刊ドラゴンズのデイジー版を毎月上旬に発行しています。ご希望の方は明生会館までご連絡ください。 5 くるまえびCD版には終了後、50代からの旅と暮らし発見マガジン「ノジュール」4月号抜粋版が収録されていますので、そちらもお楽しみ下さい。ボリュームの関係でCD版のみ収録となっていますので、ご希望の方は明生会館までお尋ねください。 6 令和7年度 愛盲連文芸大会への作品募集のお願い 応募作品:「短歌」「俳句」「川柳」の3部門 応募締切日:令和7年7月18日 金曜日 申し込み・問い合わせ先:社会福祉法人 愛知県盲人福祉連合会 事務局 電話番号:(0532)53-5855 トピックス これが主流になるの? 先月、仙台へ行ったのですが、東京駅の新幹線ホームにある売店ニューデイズがセルフレジになっていました。アルコールも販売しているので反対側は有人でしたが。名古屋駅のベルマートもセルフ専用店舗があるようです。明生会館の近くにあるコンビニへ久しぶりに行ったら、セルフレジになっていました。 最近は店員が商品のバーコードを読み込み、支払いは客が精算機で行う「セミセルフレジ」が主流となってきました。支払い方法をタッチパネルで選択し支払う、視覚障害者にとってはハードルが高いですね。まだ機器が統一されていれば良いのですが、店舗ごとで違うので私もドギマギします。今後、セミセルフレジからセルフレジへと移っていくのでしょうか?どんどんバリアフリーから遠ざかっているような気がします。 サピエ図書館より新刊図書の紹介 サピエ図書館に登録された新刊図書をご紹介します。利用希望の方は番号をリクエストしてください。 デイジー図書 5の1 樋口六華 泡の子 2時間59分 新宿駅東口。つまらない奴ばかりだが、友人は違う。私は彼女のために何ができる?終わってる世界で生きる「私たち」の物語。 5の2 竹中優子 ダンス 2時間7分 同じ部署の3人が欠勤を繰り返し、3人分の仕事をやらされる私。ある日、3人のうちの1人である先輩女性下村さんから、彼らの三角関係について知らされ…。翻弄される私の日々を描く。 5の3 今野 敏 任侠梵鐘 7時間20分 義理人情に厚いヤクザの親分・阿岐本の元に、神社と寺の経営再建の話が持ち込まれる。テキヤが祭に露店を出せなくなったことを憂えていると、除夜の鐘がうるさいというクレームが…。 5の4 真山 仁 ロスト7 7時間45分 超小型核爆弾が、新潟の原発付近に持ち込まれた。日本政府は、伝説のスパイマスター・冴木治郎に対処を依頼。その矢先、“ロスト7”を名乗る正体不明の人物から犯行声明が届き…。 5の5 谷津矢車 憧れ写楽 10時間11分 寛政6年に突如として現れ、たった10ケ月で姿を消した絵師・東洲斎写楽。江戸の大版元・仙鶴堂の主である喜右衛門は、喜多川歌麿とともに正体探しに乗り出す。しかし、写楽を売り出した張本人、蔦屋重三郎に妨害され…。 5の6 松尾貴史 違和感にもほどがある! 7時間54分 裏金問題、万博予算倍増、マイナンバートラブル。「どうせそのうち忘れるだろう」に全力抗議!松尾貴史の社会派コラム集、第5弾。 5の7 小原 晩 ここで唐揚げ弁当を食べないでください 3時間14分 23区に上京した女の子の東京での生活を中心とした全40編のエッセイ集。せわしない日々からこぼれていく感情や体験をユーモアたっぷりに掬いあげる。 5の8 田中慎弥 死神 5時間16分 うだつの上がらない「作家」である私の人生の折々に登場してくる、死神。中学二年生で初めて出会ったあいつのことだけは、これまで作品には書けなかったのだが…。ユーモラスにして、痛烈な新境地。 5の9 葉月奏太 おうちで背徳 5時間16分 美しき兄嫁と自宅で快楽に溺れていく、超刺激的な禁断在宅エロス。 5の10 上原 稜 汁だくスーパー銭湯 4時間47分 苦学して大学に通う青年は、兄嫁のはからいで彼女の運営するスーパー銭湯でバイトを始める。だがそこは淫らなサービスを求める女性客が集う、秘密の会員制銭湯という裏の顔があったのだ! 点字図書 5の11 佐藤義孝 地震予知の絶望と希望 2巻 日本地震学会の設立を提唱したイギリス人ジョン・ミルンなど、先人たちの地震予知のたゆまぬ努力の軌跡を紹介すると共に、地殻変動監視システムにより過去の震災を検証し、前兆現象を列挙。来たる大地震に対して警鐘を鳴らす。 5の12 堂場瞬一 守護者の傷 7巻 神奈川県警の巡査部長の女性は、民事裁判の対応をする訟務課へ異動し、弁護士資格を持つ新人と強盗犯グループへの違法捜査を問う裁判を担当することになる。威圧的な取り調べはなかったという捜査一課の言葉を信じ、彼らを守ろうと公判にのぞむ女性。しかし法廷で、関与した警察官の嘘が暴露され…。 5の13 高草木陽光 ホンネがわかる妻ことば超訳辞典 3巻 妻の言葉に、もう振り回されない!1万件の相談を受けてきた夫婦問題カウンセラーが、妻がよく夫に言う言葉とその真意をまとめる。 5の14 原 茂男 帰ってきた酒と涙と男と天ぷら 2巻 暖簾越しの喧騒も途絶え、そろそろ店じまいでもしようかと1歩踏み出したその時。暖簾がゆらりと割れ…。創業150年、横浜で5代続く老舗「天吉」の主人が綴る、天衣無縫のエッセイ全45篇。 5の15 雨宮福一 ツワブキの咲く場所 4巻 宗教二世としての過去と統合失調症に向き合う中で掴んだ一筋の光。精神科診療所「こらーる岡山」での交流を描く。 5の16 百田尚樹 橋下徹の研究 3巻 メディアから引っ張りだこで絶大な影響力を誇る橋下徹。その発言に抱いた違和感の正体とは?過去の発言を正確に引用しつつ、テレビやネット動画、ツイッターで彼が本当に言いたいことは何だったのかを徹底解説する。 5の17 谷崎潤一郎ほか あまカラ食い道楽 3巻 『あまカラ』は、大阪の甘辛社が菓子司・鶴屋八幡をスポンサーに、創刊号から終刊まで発行した伝説の月刊誌。小林一三、谷崎潤一郎、佐藤春夫、野村胡堂、長谷川伸など、東西の食いしん坊自慢によるベストエッセイ。 5の18 似鳥 鶏 刑事王子 4巻 都内で起きた密室殺人。北欧の小国のプリンスがなぜか事件現場に現れた。協力を命じられたベテラン刑事は共に捜査に乗り出すが、連続する不可解な事件の裏には予想外の黒幕が…!? 5の19 村山由佳 二人キリ 9巻 脚本家の吉弥は、少年時代に阿倍定事件に遭遇。以来、ゆえあって定の関係者を探し出し、証言を集め続けてきた。それぞれの証言が交錯する果てに、定の胸に宿る“真実”が溢れだす。 5の20 岡田斗司夫 誰も知らないジブリアニメの世界 3巻 国民的アニメ監督・宮崎駿が手掛けたジブリアニメの美しい画面の裏に隠されている思想・哲学・価値観・メッセージとは。「君たちはどう生きるか」につながる端緒はどこにあるのか。 図書の紹介 2025年 本屋大賞が発表されたので、大賞から5位までの作家の作品を紹介します。受賞作については、3月号で内容紹介をしていますので省略します。 大賞 5の21 阿部暁子 カフネ 5の22 阿部暁子 パラ・スター Side宝良 不調が続く、車いすテニス選手の宝良は、親友の百花が働くメーカーの競技用車いすを採用。百花や小学生みちるとの交流を経て、競技への思いを強くする。そして、世界の強豪選手が揃うアジア最高峰の大会の幕が上がり…。 5の23 阿部暁子 また君と出会う未来のために 大学生の爽太は9歳の頃、未来の世界へと時を超えて迷い込んだことがある。そこで助けてくれた女性を忘れられずにいたが、アルバイトがきっかけで知り合った青年に「おれは過去から来た人に会ったことがある」と告げられて…? 2位 5の24 早見和真 アルプス席の母 5の25 早見和真 笑うマトリョーシカ 圧倒的な魅力で、官房長官に上り詰めた青年代議士と秘書。彼らに違和感を持った女性記者が背景を探ると、関係者の不審死、同級生秘書や家族らの怪しい関係性が浮上し…。2024年夏スタートのTVドラマの原作。 5の26 早見和真 八月の母 街から出る機会が訪れるたびに立ち塞がる母。そしてエリカも予期せず娘を授かる。八月。人間の内に秘められた負の感情が一気にむき出しになり…。連綿と続く、女たちの“鎖”の物語。 3位 5の27 野崎まど 小説 5の28 野崎まど バビロン 1 東京地検特捜部検事・正崎善は、捜査の中で一枚の書面を発見する。そこには、異様な血痕と紙を埋め尽くした無数のアルファベット「F」の文字。事件の謎を追ううちに、大型選挙に潜む陰謀と、それを操る人物の存在に気づき…。 5の29 野崎まど なにかのご縁 お人好しの青年・波多野ゆかりくんは、あるとき謎の白いうさぎと出会う。そのうさぎさんは、自慢の長い耳で人の「縁」の紐を結んだり、切ったりできるという。そして、ゆかりくんにもその「縁」を見る力があるらしく…。 4位 5の30 山口未桜 禁忌の子 5位 5の31 青山美智子 人魚が逃げた 5の32 青山美智子 リカバリー・カバヒコ 公園の古びたカバの遊具に触れると、治したい部分が治るという。マンションの住人達は、それぞれの悩みを遊具に打ち明け…。悩みに寄り添う連作短編集。 5の33 青山美智子 お探し物は図書室まで 仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押ししてくれて…。明日への活力と希望が満ちてくる物語。 以上で「くるまえび」令和7年5月号を終わります。 「くるまえび」は返却する必要はありません。